2016/01/18

小林幸子さんは復活ではなく、新生だと思う

今日、遅いランチを取りながら、隣の席で妙齢の奥様方が繰り広げる世間話に聞き耳を立てていた。

ベッキーとかキムタクとかまあ話題は色々だったが、途中に出てきた「小林幸子さんはユーチューバーとして復活したのよね」という発言が、どうにも引っ掛かってしまったのだった。

確かにネットの動画サイトで人気を得て復活したのは事実なのだが、それを「Youtubeではなくニコ動なのだ」と明確に分けて語りたい気持ちが沸き起こってくるのはなぜなのだろうか、と考え込む羽目になった。

思い出されるのは2015年のニコニコ超会議のことだ。
この年、私は未だに忘れられない2つの会話を耳にしている。


1つは朝、幕張メッセに向かう京葉線の中で聞こえた会話だ。

東京駅から一緒に乗った男子高校生ぐらいに見える3人は、最初の頃は聞こえるか聞こえないか程度の声量でぼそぼそと会話をしていた。
八丁堀駅を抜け、新木場に着くか着かないかあたりで、その中の1人がしみじみと
「お前らはこんないい景色を毎年見てたんだな」
とはっきりとした声で言ったのだ。

正直なところ「何を言っているんだ?」と耳を疑った。
私以外の乗客も「は?」というような反応で、発言した彼の周辺は、何やら微妙な空気が漂っていた。
なにせ、八丁堀~新木場間の車窓から見える光景だ。
お世辞にもいい景色とは言いがたく、むしろ「殺伐とした」「工業的な」「無味乾燥な」「灰色の」光景と言っても過言ではない。

これが?
いい景色?
これの?
どこが?

しかし、彼はそのままうっとりしたような口調で言ったのだ。
「僕、今日、超会議のために、家を出てきて、お前らとこうして電車に乗って本当に良かった。ずっと、ずっと部屋で、パソコンの前で見てきた超会議を生でみられるんだよな、僕。超会議を生で見る人はみんな、毎年毎年この景色を見ながら行ってたんだなあ……僕、今、同じ景色を見てるんだなあと思うとスゲー感動だわ、連れて来てくれてありがとうな。」


我ながら泣くかと思ってしまった。

こみ上げてきた涙を必死にこらえながら、こっそりとその彼を見た。
ファッションはちょっと微妙で、髪も限りなくボサボサで、顔色も悪いし肌もパサパサしていたけれど、目はキラキラとしていて、生命力があった。

おそらく長年引きこもりであったであろう彼が、何をきっかけに、何を刺激にニコニコ超会議への参加を求めて部屋を出て、家を出て、久しぶりの外出を果たしたのかを及び知ることはできない。

ただ、様々な家族や知人達の呼びかけに対して「そこは僕の居場所ではない、行き先ではない」と拒否してきたのだろう彼が、強く渇望するほどの何かがニコニコ超会議には存在し、1回きりの開催で終わらず毎年毎年開催され続けたからこそ、ついに外出にまで至らしめたのであろう、ということはとてもとても理解できた。



京葉線が海浜幕張駅に着き、男子3人組とはいつしか離れ、一通りの用事やら仕事やらを済ませて会場をフラフラしていた。

とあるステージをじっくり眺めていると、突然背後から「キャァ~~~~~♪♪♪」という女の子達の明るい歓声が聞こえてきて、なんだなんだと振り返ると、1人の女の子を、数人の女の子が囲んで握手したり抱きついたりしながら歓待している様子が伺えた。
高校時代の同級生同士が大学に進学してから会わなくなっていたのが、ここで偶然再会したとかそういう感じかなあと思いながら眺めていた。

「ね、ね、○○さんだよね、そうだよね、わかる?私たちのことわかる?久しぶりー!すごい!うれしい!会えるとは思ってなかった!超偶然!」
と、久しぶりの出会いを喜んでいる風だったが、ひとしきりの騒ぎが終わった後に、久しぶりの出会いを噛みしめられていた、囲まれた女の子がとつとつと語り始めた。

「私、本当は今日、来るか来ないか凄く迷ってたんだよね……ほら、アカウントで、いろいろあったから……何かもう周りはみんな敵ばっかりで、ニコ動も嫌だし、ネットも嫌だしってなって、接続全部絶ってたんだけど、でも、最初のニコ超で友達になった人にはちょっと会いたいなあってなって、遠くから眺められればいいやって、思い切って今日、来たんだよね。でもチケット買ったけど、昨日、何でお前なんか来てるんだよって言われたらどうしようって変な汗かくし、夢見悪いし、でも何か諦められなくて、こっそり行ってコッソリ見てコッソリ帰ろうって思ってたんだけど、良かった、良かった、来てよかった、ありがとう………」といって、涙をこぼし始めていた。

「うんうん、来てくれて本当に良かった、会えて嬉しい、もう二度と会えないんじゃないかって、すごい心配してたんだよ」取り囲む女の子たちは次々と口にして、みんなでニコニコしながら泣き笑いしている様子を横目で見ながら、なんだよもう今日は朝から何回も泣かされればいいんだよ、と目頭が熱くなるのをぐっとこらえていた。

ニコ動が拠点、ニコ動が戻る場所である人達がいて、さらにはその場所が人生においてとても重要な、もしかしたら本人にとってはかけがえのない、むしろ救いの一つであったかもしれない、そんな現実が今、眼の前にある、と強く感じられた。


ニコ動とは、そういうところだ。
小林幸子さんが紅白再出場を遂げるきっかけになったニコ動とは、そういう場なのだ。
コミュニティそのものを内包しているニコ動。
いやコミュニティというより、居場所という方がしっくり来るか。
小林幸子さんもまた、居場所を探して辿り着いた一人なんだろう。





Youtubeとニコニコ動画。
同じように動画共有サイトと分類されるが、Youtubeがそのままそのとおり動画共有サイトであるのに対し、ニコニコ動画は動画を介したコミュニティサイトだ。
Youtubeは別の場所に構築されている文化の一部が展開される場所であるのに対し、ニコニコ動画はその場そのものが文化と呼べるのではないか。

そのニコニコ動画が年に1回開催するニコニコ超会議を「巨大文化祭」と呼ぶとは言い得て妙だなあと思う。
自身の肉体がそもそも所属している土地や人間関係由来のコミュニティとは別に、心が求めたネット上の「居場所」が肉体化する瞬間がニコニコ超会議。
全身で自分の居場所を、存在意義を実感体感できる貴重な2日間。
若者にとってはまさに、心の部活(のようなもの)で実施する、みんなで作る文化祭そのものなんだろう。
大人の私が感じる以上に、きっとそれは切実なことだ。

さらには数年続けてきた結果、目指す場所であり、帰る場所にまで進化した。
結果、ニコニコ超会議は出会いだけでなく、温める旧交も生み始め、私は前述の2つの会話を耳にすることとなったのだろう。



そうして冒頭の考えに戻る。

Youtuberとして人気を得た上での紅白再出場だったら「一旦出場機会を失ったものの、既存の芸能文脈のままで、本人の実力をもって別の場所で人気を取り戻した」という流れなのではないか。
言葉で言うなら、純粋なる「復活」。

でも今の小林幸子さんをその言葉で表すのは違う気がした。
ニコ動という、芸能界とはまた違うコミュニティ、違う文化からの「登場」であり、それは表現するならば「新生」なのではないか。

小林幸子さんをYoutuberと括られると「うん、まあ大体そんな感じね」と妥協できずに、それは違うと言いたくなったのはその辺にあるのだろう。

2015年12月31日夜、NHKの番組の中で、その文化の一部が抽出され、テレビ電波に「今、載っている」という実感が、体感が、あの瞬間ニコ動ユーザー達の熱狂を呼び起こしたのではないだろうか。

ニコ動を居場所としない人達からは想像出来無いほどの感動、ネット上に吹き荒れる反応となった。

あの時ネットを中心に発生していた、妙な熱量が分からなかったとしたらそれは、くだらないからでもなく、世代が違うからでもなく、所属文化が違うからだ。
良いとか悪いとか、上とか下とかではなく、内か外かだったから。


Youtubeには内も外もない。
ありとあらゆる「内」の一部が格納されている、置き場だ。

でも、ニコ動にはある。

だから「ニコ動の内」の象徴的存在の小林幸子さんが、Youtuberと呼ばれたことに、私は違和感をもったのだろう。

お茶とケーキと世間話を楽しむ奥様方にとって、「Youtuber」には「ネット動画やってる人」以上の意味合いなど込められていないことはわかっていても、それでも、自分が内側の人間の一人だからこそ、こだわりたかったのだなあ、と気づく。


つまりそういうことなのだ。

2016/01/08

究極の個人仕様IDカードホルダーをゲットした

業務上の都合もあって、IDカードを常時3枚持ち歩く必要がある生活をしている。

3枚あるけど持ち歩くのは1枚で十分、ならいいのだが、カードによって入れる扉と入れない扉が微妙にずれており、結局3枚常時携帯する羽目になっていた。


2枚、はまだいい。
1つのIDケースの裏表に入れれば対処できる。

しかし3枚ともなってくると、解決策が急に難しくなる。

ついでに言うなら、社内を手ぶらでウロウロしている時に突然「あ、紹介したい人が!」などと呼び止められ、急に名刺交換が必要になる場面がちょいちょいあるので、名刺も数枚持ち歩きたい。
さらに要求するなら、やはり突然記録が必要になることがあるので、メモ帳的なものもセットだといい。

まあこんなことを言うと「ポシェット的なものを肩から下げて、全部突っ込んどけば」と、冷たくあしらわれるのが常だったのだが、私は追い求めたかった。
常時3枚のIDカードが手間なくかざせる状況が担保され、なおかつ名刺とメモ帳もセット状態で「コンパクトに持ち歩ける」解決策だ。

様々なカードケースやら何やらを購入しては試し、時には工作してみたり……しかし耐久性に問題があって破損したり、重量に難があったりなどなど、数々の失敗を積み重ねてきた。
もはや意地ともいえる状態にまでなりつつあった「IDカード及び備品携帯方法」の解決策。
もはやライフワークじみた域にまで到達しかねない執念にまで昇華されつつあったのだ。


そんなある日、全くの別件の探しものをしていた時にひょんな出会いがやってくる。

私は常々、気に入ったブックカバーを手帳にかぶせているのだが、ブックカバーというものは得てしてペンホルダーがない。しかたがないので、自分でチクチク縫い付けているが手間がかかる。ブックカバーに簡単に装着できるペンホルダーはないものか、と暇さえあれば検討している中「工房Q」が制作販売している「カンヌ」という商品と遭遇した。
ノートや手帳にペンホルダーを付けられる
これはいい、これはいいものだ、買おう……と心に決めつつ、ついでに「ここは他にどんなものを扱っているのだろう」と、他を見始めて、そして出会ったのである。

ツイストリングノート+IDカードホルダー1.0
ツイストリングノートメモ+IDカード(or定期)ホルダー
なんだこれ……
メモ帳と複数IDカード収納可能なものがあるじゃないか……
俄然、私の心は猛烈に沸き立ち始めた。


と、ここで、前提として「リヒトラブ社のツイストリングノート」について説明しておきたい。
これは、簡易ルーズリーフとも呼べる作りをしている商品で、手のひらサイズのメモ帳ながら、リフィル交換ができるシロモノなのだ。

金具が金属っぽい見かけの「FLOWER IMAGE ツイストノート」
つまり、メモ帳を閉じている金具が簡単に取り外せる仕組みになっている。


この仕組みをベースに、プラスチックの表紙部分を革製のIDカールホルダーに交換してしまえば、メモ帳付きカードホルダーが出来てしまうというわけ。


これ……これを改造してカード2枚仕様を3枚仕様に変更すれば、私の求めているものに近づけるのではないか?!?!?!
このお店は、カスタマイズに対応してくれるのだろうか、してくれたらいいな、してほしい!……と、恐る恐る問合わせのメールをしてみたら「できますよ!」的な明朗なお返事が!!!!!
「ただカスタマイズ料金はいただきますけれども」
……ってそんなの全然問題無いです、長年の私の悩みが解決されるなら!!!!

ということでまず私がとりかかったのは「こーゆーモノが作りたいんでござる」アイデアラフスケッチである。
既存商品「ツイストリングノート+IDカードホルダー」を参考に、


ペンホルダーまで付けてしまった。
欲望全開。

恐る恐る「これ、作れますか……?」とメール送信してみると
「いけますよ!」
とのことで、早速発注することに。
カスタマイズ費がかかると言っても金額が10倍になるわけでもなし。
とっても良心価格。

「革の色何色にしますかー?」
「ステッチの色は何色にしますかー?」
「プラバン付けますかー?」
「開口部の処理はこうなりますけどいいですかー?」
みたいな細かいやり取りのメールを経て。


そしてこの度……届いたのです!
届いたのですよ!!!!!!
*・゜゚・*:.。.(*´∇`)*・゜゚・*:.。.

じゃーん!!!!!!
※リングノート金具はツイストリングノートのもの

制作期間は約1ヶ月。
想像通りのものが来てまず感激。
思ったよりも本体軽かったし。

カード入れるとこんな感じ。ペンも装着。
(※写真が現状の本人と全然違うのは仕様w)

おもて(カード1枚目)
うら(カード2枚目)
ひらく(カード3枚目)

ちなみに2枚背中合わせにカードを入れている部分には、干渉防止シートを別途挟み込み。

名刺入れる

本日使い始めて2日目だが、いやもう、こりゃいい、本当にいい。
快適!!!!

首から下げると重いので腰に引っ掛ける
さっそく「ちょっと名刺交換」シーンも登場し、お役立ち。
ちょっとしたところですぐメモも取れるし便利便利。

いやー、あきらめないでいるとこういう出会いがあるんだなあって。
探し求め続けていて本当に良かった!!!!



とまあ、そんなわけで今の私は、自慢したい気分が溢れ出る勢いでこうやって紹介文を書いているわけで……つまりはもう「みんな!これいいよ!」と言いたくてたまらなかった、と。

IDカード3枚はなくても「IDカード&Suica&スタバカード」と組み合わせた使い方も出来るし「可能性は無限大っす、どうすか1つ」とか売り込みまでしかねない気分(笑)。

あ、本気で欲しくなったら「工房Q」さんにお問い合わせくださいね、私じゃなくて(笑)。
http://kobo-q.jpn.org/


2016年、素敵なIDカードライフが送れそうです。
皆さまにも素敵な日常小物ライフが訪れますように。

2015/10/26

ワンピース歌舞伎はエンタメ頂上決戦だった

「スーパー歌舞伎II ワンピース ONE PIECE」、通称ワンピース歌舞伎を見てきた。
見てきたのである。

1階席19列目である。
花道の真横である。

1幕目終了後にかかる定式幕。ちょうかっこいい。気分がアガる。


ワンピースと歌舞伎、それなりに好きだが大好きというほどでもない。
私の中ではどちらも、何か他にもっと好きなことがあれば優先順位が下がってしまう程度の存在である。
だから、組み合わさった相乗効果で「行かずにいられない!」と勢いがつく程でもなかった。
「ワンピース歌舞伎」という言葉の響きが私にもたらすものは、その程度のはずだった。


が、今回何か予感がしていた。
これは見なくてはいけないもののような気がする。
逃してはならないもののような気がする。

よくわからない強烈な直感。
それを裏付けるように、自分の身の回りでワンピース歌舞伎の評判が見え隠れし始める。

…………行くべきか?
どうせ見るなら奮発して、1階席で、しかも花道の近くで。
チケットと、特製弁当と……積み重ねていくと軽く2万超えてしまう。

2万、高い……いやしかし、この説明できない衝動に、私は賭けた。
よし、行くぞワンピース歌舞伎!
ゴーストが見ろと囁いているぞ!(笑)
2万、張ろう!


しかし、新橋演舞場の入口をくぐってから3~4時間後、2万が高いと悩んでいた自分はどこへやら、2幕目終了時点、3幕目がまだ残っているタイミングで既に「もう1回見てもいいかも……!」と真剣に検討し始めるほどの心境に至っていたのである。


すごいとかやばいとか面白いとか感動とかそういうものを超えた、圧倒的な「元気をもらった」「パワーをもらった」感覚。
下手な旅行よりもよほど、ストレスが芯から抜けていったような爽快感。
時に涙が滲み、大笑いし、自分でもわかるぐらい目をキラキラさせながら見入り、最後「良いものを見せていただきました」と拝みたくなる感覚。
とにかく「最高だった!」という言葉しか出てこないほどの興奮感。

どこが良かった、誰が良かったなど細かく上げていけばいくらでも語れるけれど、そういう一つ一つの素晴らしさを語る以上に「とにかく良かった、凄かった」とまず第一声で言いたくなる強烈なこの感覚を、とにかく多くの人と共有したいという感情が、強く強く沸き起こったのである。

頭空っぽにして「うわー楽しい!」って心から思えるのがエンタメで、そういう気持ちに観客を持っていくために手間を惜しまない余りあるプロたちのサービス精神と本気を、存分に浴びたという気になれる。
原作の再現性とか忠実性とか、演出がどうのこうのと細かいことはね、もう、どーでもいい。

この空間には「ハレ」しかない!という歓喜。
あふれんばかりの祝祭感を全身で受け止める充足感。

2015年現時点でのエンタメ界の本気、しかと受け止めた、満足である!という気持ちでお腹いっぱい。
ワンピース歌舞伎は、人気マンガを題材にした、歌舞伎だけれど、フェスで、ショーで、祭りで、熱量の塊だった。

だから、そんな気分で見るとサイコーに楽しめると思う。
「とにかくスゲー」って浴びる感じ。
そういう思いにさせてくれたワンピース歌舞伎、マジありがとう、マジ歌舞伎リスペクト、それが自分の中では一番大きい。

……とここまで読んで、ちょっと見に行っちゃおうかなと思い始めた方が一人ぐらいはいるだろう、ということで勝手に先回りして「とは言えさあ……」と沸き起こる不安と疑問について、解説していきたいと思う。


<1>チケットはどこで買うの?
ネットとか、電話とか、コンビニとか、色々なところで買えるようになっている。
一番買いやすい手段で選べばいいと思う。売り場によっての差はない。
チケット情報→ http://www.onepiece-kabuki.com/
※ちなみに私は「チケットWeb松竹」でネットで購入。

それと、現時点では既に土日のチケットはかなり厳しい。
だが、平日半休をとってでも見に行く価値があると私は感じたので、思い切って欲しいなあと願う。
おすすめは、高いけど1階席。
歌舞伎に使うのも変だけれど、ワンピース歌舞伎はグルーブ感がとにかく高い。
そのグルーブ感を肌身で体感したければ、1階席だ。
他の席だと「いいなあ……」と、ちょっと遠く感じてしまうことになり、そこには体験価値の圧倒的な差が横たわっていると思う。
奮発できるなら、迷うぐらいなら、1階席をオススメしておきたい。

2幕目終わって、USJや富士急ハイランド真っ青レベルでずぶ濡れ(笑)の人が羨ましく思えるはずだから。
スタンディングの観客の中に、混ざりたいと思えるはずだから。



<2>歌舞伎一回も行ったことないけど大丈夫かな、わかるかな?
大丈夫。
まず、台詞はほぼ現代語なので、言っている意味がわからないということはまずない。
歌舞伎特有の言い回しは、語尾に使われるのが中心だし、そもそも「今わざと歌舞伎っぽくしてるな」ということがわかるので苦にならない。
現代劇感覚で見られる。

ただし、知っておいたほうが「より楽しめる」ことはあるから、それを列記しておきたい。

一番重要なのは一人2役、3役の人がいることだ。
現代劇だとすぐわかるのだが、歌舞伎だと衣装とメイクが相当変わるので、慣れていないと「同じ人が演っている」ことに気づきにくい。

例えばルフィ(主人公/男)とハンコック(主要人物の一人/女)と赤髪のシャンクス(最後一瞬出てくる/男)は、座長である市川猿之助が一人で全部演じている。
原作に多く登場する、ルフィとハンコックが舞台上で言葉をかわすシーンはどういう工夫で対処されるのか。
ルフィ、ハンコック、ルフィ、ハンコックと場面転換の度に衣装替えメイク替えして出てくるという頻発する早変わり。

歌舞伎ファンが「登場しただけで大拍手」するのは、多くの場合こういう「演出の工夫で物理的にありえない状況を実現」や「早変わりの見事を賞賛」みたいなことだったりする。
これがわかっていて「あ、だからみんな大喜びで拍手してるんだな」と思うのと、「なんでみんな拍手してんの?」と思ってしまうのとは楽しみ方に差が出るので、わかっておいたほうがお得。

「いよっ!待ってました!」満喫できるか出来ないかは、それなりに差だと思うから。

ルフィ/ハンコック/シャンクスの他に、ゾロ/ボン・クレー/スクアードを坂東巳之助などなど、2役以上こなしている役者さんが何人もいるので事前に確認しておきたい。
主要配役→ http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2015/10/ii_1-ProgramAndCast.html

ちなみに世の中には親切な方が沢山いて、こんな解説画像を作ってくださっている。
2つの画像をプリントアウトして持参すると、当日便利なんじゃないかと思う。
https://twitter.com/chi22e/status/656334775028871168

それにしても坂東巳之助さんのボン・クレー(オカマ役)が凄かった。
完璧なまでにボン・クレー。
あのテンションで1日2回まじ大丈夫なのかと心配したくなるほどのテンションで本物以上に本物のボン・クレー。
冒頭は青いかつらでゾロを演ってたはずなのに、そんなこと微塵も感じさせない、違う役者にしか思えないレベルでボン・クレー。
まさか、完璧なるオカマが踏む歌舞伎の六方を見ることがあるとは思わなかった!

他に、いわゆる歌舞伎役者さんではない方も舞台に立っている。
福士誠治さんと、浅野和之さんなど。
彼らがまた、歌舞伎っぽい動きをこなしているのも「ほほー」って感じだし、また歌舞伎役者じゃないからこそ、歌舞伎役者さんとの「型の違い」が際立っていて、演出にそれが生かされていてそういうのもまた見ていて面白かったり。

こういった配役の妙以外にも「このシーンは歌舞伎で言うと○○○の応用で……」みたいなものが幾つもある。
その辺りは市川猿三郎さん自らの解説ブログを読んでもらうのが良いと思う。
http://blogs.yahoo.co.jp/enzaburou/39649866.html

それにしても当然歌舞伎だから、舞台上にいるのは全員男性。
しかし、男性と女性とオカマが入り乱れて舞台上で踊ったり戦ったりする中で、きちんと「あれは男性、あれは女性、あれはオカマ」って完璧に見分けられるのだ。
それがすごい、とにかくすごい。
「歌舞伎役者の女とオカマの本気を見よ!」と言われて
「しかとうけとめた!」という気分。
そこには感嘆しか残らないのである。



<3>原作読んでおいたほうがいい? それとも読まないほうがドキドキできる?



個人的には「原作情報が頭に入っておいた方が良い」と思う。

ちなみに上演中、わかりにくい背景説明は、ちょいちょい「説明しよう!」みたいな感じで、役者さんが突然説明してくれるシーンが随所に挟まってくる。
だから、ワンピースを全く知らなくても、きちんと分かるようにはなっている。

ただストーリーはわかるけど、登場人物の設定をある程度知っていたほうが「悩む時間が少なくて済むから、作品を楽しむ方向にのめり込める」ので、私は事前予習をおすすめしておきたい。

ネタバレサイトを事前に見ても、別に問題ないと思う。
そもそも歌舞伎自体が「型」を楽しむ傾向で「わかっていてもなお楽しい」ものだから、わからない要素が多いと「楽しむべき定番ネタ」がこぼれてしまい、満喫できなくなってしまう。
であれば、背景もストーリーも全部わかった状態で「歌舞伎としての面白さ」を存分に浴びるほうが、より楽しめるんじゃないかなーと私は感じた。

とはいえ、原作全部読んでおけ、と主張する程でもないなーと。
だって単行本51巻から60巻部分って……該当部分だけでも11巻あるし、やっぱり1~50も読まないと登場人物もわかんないし、ってなって結局60冊?
ちょっとその物量をこなすのは考えづらい。

ということでオススメなのは「主要人物の人物像、背景をネットでサラッと確認しておく」ことだ。
そしてこれも世の中には親切な方が沢山いて「○分で分るワンピース」みたいなものをたくさん作ってくださっているので、wikipediaやらNAVERまとめやらなんやらで、登場人物をなんとなくわかっておけばいいと思う。

とりあえず主要人物はこれで理解できるかなー
http://zakuro-yk.seesaa.net/article/137695937.html

これさえ頭に入っておけば、他の登場人物は比較的しっかりと説明されるので(名乗りっぽいものがあったりする)どうにかなると思う。
オススメなのは、現地でパンフレットを買うこと。
パンフレットに載っている情報で、だいぶ脳内補完されると思う。



<4>なんだかんだで全部で5時間、長すぎない?
大丈夫。
割とあっという間。

大丈夫だけれど、2回ある30分の幕間休憩を効率よく楽しむために、お食事系は事前予約がオススメ。
正面入口左の方の空き地に屋台がある
当日新橋演舞場に行くと、会場の脇にお弁当屋さんみたいな屋台が建っているので、そこでお弁当を買っておいて休憩中に座席で食べる(歌舞伎は休憩中は席で飲食OKなのだ)か、1幕目と2幕目の間に食堂で食べる定食を予約しておくかがおすすめ。
ワンピース歌舞伎は、いわゆる歌舞伎ファンの比率が少ない分、食堂がちょっとだけ空いている印象だった。
もちろん外で買ったお弁当を持ち込むのも大丈夫。
そうすると、バタバタせずにご飯を食べられて、あとはゆっくり物販なり何なりを見て回ることができる。



普通の歌舞伎と違って客層が色々。男性も普段より多い。

まあ、とにかく難しく考えないで楽しむことが一番だと思う。
「楽しみに行く」姿勢、重要!

何か最近多くないですか「評価してやろう」姿勢で臨む鑑賞態度。
もうね、そういうの、ワンピース歌舞伎には必要ないから。
頭空っぽにして「楽しみ尽くしてやる!」って、行くのが良いと思う。

こっちが観客のプロとして行ったらね、向こうもエンタメのプロとして存分に返してくれる。
評論家のプロじゃなくてね、観客のプロとして絞り尽くしても、まだ底が見えない懐の深さを、歌舞伎が感じさせてくれる。


最近、漫画・アニメ・ゲームを中心としたオタク系といわれる作品を、良くない手触りで触れてきて、ファンから総スカンを食らうということが度々発生する。
ワンピース歌舞伎にはそれがなく、違いはどこなんだろうと考えたのだけれど、一つ大きなポイントがあるとしたら「歌舞伎というある一つの頂点を極めているプロである」人達の手触りであるということだ。

多分、オタクが怒る「ニワカ」は、対象作品に対する愛が中途半端なだけでなく、本人(あるいは組織)自体も、なんだか中途半端なのではないか。
中途半端な奴らが中途半端な手触りで、俺達の愛するものに触れてくるから「ふざけんな!」という怒りが爆発するんだろう。

でもワンピース歌舞伎は、頂点を極めた奴らが、漫画の頂点の一つである作品に本気で挑みに来ている、というガチンコ感があった。
ワンピースそのものへの理解が薄い役者さん、スタッフさんもいただろう。
でもそういうのはどうでもよいほど、よくわからないなりにもワンピースという最高峰の漫画という存在へのリスペクトが感じられ、そこに歌舞伎の本気をぶつけてきている様が眼前に繰り広げられる姿は、圧巻だった。

そこで繰り広げられているのは原作の世界観の忠実な再現ではなく、歌舞伎が見定めたワンピースの本質の再現。

頂点にいるものにしか見えない世界がぶつかり合っている感じ、その衝撃が生み出すものすごい熱量。
ただただそれに圧倒され続ける、最高の4時間半。


コンテンツタイアップ……と最近気軽に口にされるのを耳にする。
愛があるタイアップはファンからは嫌われないが、ある意味ファンの期待値以上のものは作れていないのかもしれない。
愛以上に、タイアップ側もまたプロとしての本気をぶつけてきたら、そのとき初めて新たな価値の想像までたどりつくのではないか。
そこまで行けているタイアップを作り出せているのだろうか、コンテンツをただただ利用尽くしてやることしかできていないのではないかと、プロモーションの業界にいる人間として非常に考えさせられたのだった。



それにしても終わってみて、原作も読み返したいし、他の歌舞伎も見たいし、あーもう色々見たいものが増えて人生楽しいなって本気で思い、それが最高に幸せな心持ちだった。
2万円、全然惜しくなかった。
倍返し、三倍返し、もっともっと返されてると思う。


至福の時間、本当にどうもありがとうございました!(東銀座に向かって深々と礼

2015/10/02

<御蔵島>宿泊編 ~tokyo reporter 島旅&山旅~

一番最初に「御蔵島は宿が決まっていないと入島できない」「キャンプNG」という情報を書きましたが、その御蔵島において一番キャンプ環境に近い、安く泊まれる場所、それが今回私が宿泊した「村営バンガロー」になります。

村営バンガローは港を見下ろせる海のそばにある広場にあります。
船は朝6時前後に到着しますが、その段階ではチェックインは出来ません。
10時を過ぎると、観光案内所で鍵を貰えます。

私の場合は

9/12の22時にに竹芝桟橋から橘丸で出立
 ↓
9/13のだいたい朝6時に御蔵島到着、イルカガイドのスペシャルオレンジさんが港に迎えに来てくれて、バンガローまで連れて行ってくれる
 ↓
しばらく暇(すでにバンガローにいるお客さんが朝ごはん分けてくれたw)
 ↓
8時半から漁港の湾内でシュノーケリングの練習
 ↓
練習後、観光案内所に行って鍵もらってチェックイン
 ↓
島内のカフェで昼ごはん
 ↓
ドルフィンスイムへ
 ↓
水着他色々洗って干す
 ↓
島内のカフェで夕ごはん
 ↓
ナイトツアーへ
 ↓
シャワー浴びる
 ↓
寝る

みたいな初日でした。


何かこの写真デジャブですかね。
そうです、港に船が来るかどうか島のおじさんたちが望遠鏡片手にやって来る広場です。

ちなみに、村営バンガローは、御蔵島集落の中では標高が低めのところにあります。
が、南海トラフ地震が来た時に、一番大きい津波が来ると言われている御蔵島、予想では28Mらしいのですが、集落で一番低いところで標高40M。
バンガローはさらにちょっと上の方なので、低いと言っても結構な高さです。
だからこの見晴らし。

周りを見渡すと、ヤモリとかトカゲとかヘビもいます。


蚊とかGとかはいませんでした、逆に。
ヤモリが食べてくれてるのかなー。
なので快適。

写真の真ん中~右で縦に並ぶ小屋が、トイレとコインシャワーです。

街灯の右下あたりにあるのが水道で、ここで海に行った後のシュノーケル三点セットとか、ウェットスーツ、水着なんかを洗い、干すことが出来ます。


シャワーは2分100円、お湯も出ます(最初の20秒ぐらいちょっと冷たいけど)。
こういうところのコインシャワーにしては、水量もたっぷりあって満足度高めです。


宿泊するバンガローはこんな感じです。
全部で5棟あります。
まあ、表現としては「綺麗な高床式倉庫」的な?

中身はこんな感じ。



ツルツルピカピカフローリングです。
非常に衛生的で、綺麗に使われています。
もちろん私も綺麗に使います。


ただ、設備は写っているもの以外は何もありません。
まあ、ほぼキャンプ場ってことですね。
料金は1泊2000円もしくは3000円(棟によって違う)。
ひとり増えるごとに500円追加です。

寝袋を持参するもよし、観光案内所でいろいろ借りる(レンタル品一覧PDF)もよし、です。
どうでも良いんですけど、レンタル品一覧にある「発砲クーラー」が気になって気になって……単なる「発泡」の誤字だと思うんですが、なまじオオミズナギドリを11月に捕まえて食べる、とか教わってる分「う、撃つの?」と思いたくなってしまい(笑)

さて、冗談はさておき私はマットとタオルケットを借りました。
マットはこういういわゆるアウトドア用敷マット的なやつです。


私は離島に行くときはいつも、大きめの布を数枚持参するのですが、それがこんなところで役立ちました。2枚使ってシーツ代わり。


この上に、バスタオルに手ぬぐいを撒いた枕と、借りたタオルケットで寝ました。9月中旬であれば、それで十分快適でした(むしろちょっと暑かったぐらい?)


食事はキャンプ品借りて自炊するかなーとも思ってたんですが、調味料持参するのも面倒だなと思って(スボラでごめんなさい)、全て外食することにしました。
というわけで、今回の旅では昼夜全て外食なんですが、食事の話はまた別途。


ちなみに、今回一番困った、というかはまったのはケータイの電波。

御蔵島には光回線が来ていないんですよね。
島を取り巻く環境が過酷なこともあり、光ケーブルが来ません。


まあねえ……もと電話屋職員としては、島内の電話線を見上げながら「光、来てないな……」とは思ってましたけどね(笑)。

そんなこんなでケータイの電波も、基本的には近くの三宅島からもらっている状態。
キャリアによっては中継設備を置いてはいるものの、それでもLTEなどは遠い夢の話。

というわけでまあ、スマホのネットが繋がらない繋がらない……三宅島が見える方向に開けてないと、まあ繋がらない。

だから、バンガローで部屋に入っちゃうとむしろケータイがつながらず(笑)、見晴らし台みたいなところでネットせざるを得ない、しかも遅い、みたいな展開になりました。

でもね、これ、「リアルタイムにレポートしようと思ってたのに!」と思うから不便だったんです。
逆手に取れば「御蔵島いるので連絡つきません、さようなら」って、都会の喧騒から離れられますからねー、素晴らしいですよねー(邪心


そうそう、御蔵島にはバンガロー以外にも様々な民宿があります。
その辺りの情報はコチラからご確認ください。


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<御蔵島>オオミズナギドリ目視編 ~tokyo reporter 島旅&山旅~

御蔵島には「オオミズナギドリ」という海鳥の渡り鳥が、3月~10月の子育ての時期になるとやってきます。
その数なんと70~80万羽。
すごい数です(ただこれでもだいぶ減ってしまったのだそう)。

御蔵島では「カツオドリ」とか「カツドリ」と呼ばれていて、それはオオミズナギドリがいる辺りにはカツオがいるから、ということから来た名前です。
正式名称がカツオドリという鳥もいますが、アレとはまた別です。


9月は正に子育ての時期にあたっているということで、ナイトツアーを申し込むとオオミズナギドリが見られる、というので参加してみました。

ただこういう自然観察系ナイトツアー、運が良くないと「今日は何も見られませんでしたねー」で終わることが多いのも事実。
割と運は良い方で、色々なものと遭遇出来ているとは思いますが、それでもやっぱり「見られるのかなー本当に」という気持ちは拭いきれません。

しかしガイドさんは
「たいてい地面に落ちてますから見られますよ」
と、乱暴なセリフ。



落ちてるって、なに。


しかし、説明を受けるにつけ、段々と理解できてくる、その……「まあ、落ちてるんでしょうね、オオミズナギドリなら」と納得してしまうそのどうしようもない習性!!!


いやそんな感じで今までよく生きてこられましたね、と突っ込まざるをえないのですが、御蔵島は実は「哺乳類がいない島」だったりします。
今でこそ、人が持ち込んでしまったネズミや、猫が野良化した野ネコがいるものの、基本的にはオオミズナギドリを捕食するような外敵は、御蔵島にはいないのです。

だから、脳震盪を落として、地面の上でしばしボーッとしていてもどうにかなる、のです。
そんなバカなと思うかもしれませんが、なるのです。


そして本当に落ちていました。


真ん中に佇んでいる奴、正にこいつ、オオミズナギドリです。

写真からはよくわからないかもしれませんが「真っ暗の夜の林道」で「煌々と車のヘッドライトで照らされ」ているにもかかわらず、逃げることもせずにボーッと落ちたまま状態。

あまりにも動かないので、轢くわけにも行かず車のほうが止まりました。
ほんとうに大丈夫なのかこのトリ……
警戒心、以前。


ちなみに、オオミズナギドリ本当に大丈夫か、と思わざるをえない逸話は他にもあります。


地面からだと、飛べないって……本当に、本当にお前大丈夫なのか、と揺さぶりたい気分になりますが、海だと華麗に滑空するカッコイイ鳥なので、なんともいえません。

なんですかね、職場でイケてるけど家ではさっぱりなお父さん的な?


とまあそんな感じで、この日は合計7羽ほど、道路に落ちているのを目視することが出来ました。すげーあっさり見られました……いやー、マジでアホの子でコチラは楽しかったですけどね、種族としては本当に心配になります。


そう、それからナイトツアーとしてはこの他に、光るキノコを見たり(光が弱すぎてiPhoneレベルでは撮影不能)しました。晴れているときは星空もすごく綺麗なんだとか。


ところでオオミズナギドリ、御蔵島には子育てのために来ていると冒頭に書きました。
それはつまり、御蔵島にはオオミズナギドリの巣立ちシーズンがあるということです。

時期にして11月前半、文化の日前後がシーズンらしいのですが……


「そこら中にうまく飛べない巣立ち前の若鳥が落ちまくっている。ボタボタと」


という状態らしく(笑)。
いや、もう、笑いますよ、話聞きながら吹き出しましたもん。

ちなみにその時期だけ、実は御蔵島に解禁されるものがあります。
「うまく飛べなくて巣立ち前に地面に落ちてるオオミズナギドリを捕まえる」ことです。


捕まえてどうするか。


食べます。


美味しいのか?


人による、そうです(笑)。



11月前半の特定日にだけ解禁される、オオミズナギドリの若鳥捕獲大作戦&調理、ちょっと気になりますよね……かわいそうなような、食べたいような……

そんなこんなで御蔵島の夜は更け、初日が終了したのでした。


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