2015/10/02

<御蔵島>オオミズナギドリ目視編 ~tokyo reporter 島旅&山旅~

御蔵島には「オオミズナギドリ」という海鳥の渡り鳥が、3月~10月の子育ての時期になるとやってきます。
その数なんと70~80万羽。
すごい数です(ただこれでもだいぶ減ってしまったのだそう)。

御蔵島では「カツオドリ」とか「カツドリ」と呼ばれていて、それはオオミズナギドリがいる辺りにはカツオがいるから、ということから来た名前です。
正式名称がカツオドリという鳥もいますが、アレとはまた別です。


9月は正に子育ての時期にあたっているということで、ナイトツアーを申し込むとオオミズナギドリが見られる、というので参加してみました。

ただこういう自然観察系ナイトツアー、運が良くないと「今日は何も見られませんでしたねー」で終わることが多いのも事実。
割と運は良い方で、色々なものと遭遇出来ているとは思いますが、それでもやっぱり「見られるのかなー本当に」という気持ちは拭いきれません。

しかしガイドさんは
「たいてい地面に落ちてますから見られますよ」
と、乱暴なセリフ。



落ちてるって、なに。


しかし、説明を受けるにつけ、段々と理解できてくる、その……「まあ、落ちてるんでしょうね、オオミズナギドリなら」と納得してしまうそのどうしようもない習性!!!


いやそんな感じで今までよく生きてこられましたね、と突っ込まざるをえないのですが、御蔵島は実は「哺乳類がいない島」だったりします。
今でこそ、人が持ち込んでしまったネズミや、猫が野良化した野ネコがいるものの、基本的にはオオミズナギドリを捕食するような外敵は、御蔵島にはいないのです。

だから、脳震盪を落として、地面の上でしばしボーッとしていてもどうにかなる、のです。
そんなバカなと思うかもしれませんが、なるのです。


そして本当に落ちていました。


真ん中に佇んでいる奴、正にこいつ、オオミズナギドリです。

写真からはよくわからないかもしれませんが「真っ暗の夜の林道」で「煌々と車のヘッドライトで照らされ」ているにもかかわらず、逃げることもせずにボーッと落ちたまま状態。

あまりにも動かないので、轢くわけにも行かず車のほうが止まりました。
ほんとうに大丈夫なのかこのトリ……
警戒心、以前。


ちなみに、オオミズナギドリ本当に大丈夫か、と思わざるをえない逸話は他にもあります。


地面からだと、飛べないって……本当に、本当にお前大丈夫なのか、と揺さぶりたい気分になりますが、海だと華麗に滑空するカッコイイ鳥なので、なんともいえません。

なんですかね、職場でイケてるけど家ではさっぱりなお父さん的な?


とまあそんな感じで、この日は合計7羽ほど、道路に落ちているのを目視することが出来ました。すげーあっさり見られました……いやー、マジでアホの子でコチラは楽しかったですけどね、種族としては本当に心配になります。


そう、それからナイトツアーとしてはこの他に、光るキノコを見たり(光が弱すぎてiPhoneレベルでは撮影不能)しました。晴れているときは星空もすごく綺麗なんだとか。


ところでオオミズナギドリ、御蔵島には子育てのために来ていると冒頭に書きました。
それはつまり、御蔵島にはオオミズナギドリの巣立ちシーズンがあるということです。

時期にして11月前半、文化の日前後がシーズンらしいのですが……


「そこら中にうまく飛べない巣立ち前の若鳥が落ちまくっている。ボタボタと」


という状態らしく(笑)。
いや、もう、笑いますよ、話聞きながら吹き出しましたもん。

ちなみにその時期だけ、実は御蔵島に解禁されるものがあります。
「うまく飛べなくて巣立ち前に地面に落ちてるオオミズナギドリを捕まえる」ことです。


捕まえてどうするか。


食べます。


美味しいのか?


人による、そうです(笑)。



11月前半の特定日にだけ解禁される、オオミズナギドリの若鳥捕獲大作戦&調理、ちょっと気になりますよね……かわいそうなような、食べたいような……

そんなこんなで御蔵島の夜は更け、初日が終了したのでした。


■「tokyo reporter 島旅&山旅」について■
東京都の観光PR事業の招待で、御蔵島の取材をしています。tokyo reporter島旅&山旅について詳しくはコチラ
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