「江戸川花火」「戸田花火」「神宮花火」などなど、花火大会ラッシュだったこの週末。
浴衣のお嬢様が、そこら中に溢れておりました。浴衣と言うのは不思議なもので、まず「あっ.........あの人私と同じ柄......」なんて思いをする事がまず有りません。よくもまあここまで色んな柄を生み出したもんだよと思うぐらい、沢山のバリエーションが溢れます。
というわけで、見る側も楽しい。
一人一人皆違う柄で、違う帯に、違う下駄を、違う髪型、違う体型にまとってそこら中を歩いているわけですから。ええなあ、かわいいなあと、オヤジモード炸裂でウヒャウヒャしますよねそりゃ当然のこととして。しかし何なんでしょうね浴衣って。何故こうも人を高揚させるのでしょうか。
まあ、そもそも浴衣着ている女の子を嫌な目で見る男性などほとんどいないでしょう。老若男女通じて、浴衣女性は受け入れられます。洋服だと、好みによって評価が分かれるというのに、最近流行のあのファッションは気に食わんだのなんだの言われるのに、浴衣に関しては浴衣であるというだけで皆さん合格点を出してきます。何故なんでしょうか。全く不思議です。
でも、かくいう私もウヒャウヒャしていますから、その1人であるんですけどね。
さて実は、着物・浴衣には、やけに人の着付けやらなにやらに大変煩い方が沢山いらっしゃいます。
まずは通称「お直しオバ」とも呼ばれる人たちで、突然近づいてきて人の着付けに難癖をつけて直してきたりする人です。
その次に、「私はあんなみっともない着方はしないわよ。」といわんばかりの人を殺せそうな冷たい目で、ねめつけるように浴衣女性をじろじろ見る「着付け技術至上主義オバ」というのもいます。
こういう人たちは、浴衣に関して非常に煩い。そもそも、浴衣は寝巻なんだからそんなものを着て電車に乗るなんておかしいとかいうトークから始まります。そして、浴衣はやはり藍染めがいいもので、最近の化学染料モノやプリントものなどは言語道断、日本の文化を馬鹿にしているとまで言い切ります。そして今度は着付けの話になり、衿元が決まってない、衣紋(うなじのところ)が抜けてない、背中心がずれている、おはしょりがぐちょぐちょ、裾回りが広がっている、帯がゆがんでいる、或いは付け帯である、などなど、細かくチェックしてくる。
怖いです。
私は長年のあれやこれやで着物を着るのに慣れてしまいましたので、その怖い人たちのチェックを潜り抜けられるような着付けをして外を歩けるようになりました。そして、そんなおばさんに絡まれても撃退できるぐらいの返しトークも実装しました。
が、その私でもあの視線は怖い。
じろじろと見られた揚句「何だ、この子はちゃんと着ていてつまんないわ」といわんばかりの勢いで視線を外される時のあの恐怖。なれている私でさえこうですから、初めて浴衣を着て、「ちゃんと着られているのかなあ」なんて不安に思っている方が感じる恐怖をやいわんや。
って言うか、あんたそんなえらそうに言うけど、普段はもしかしてケミカルウォッシュの先細のしかも折り返しジーンズで、しかもTシャツ中に入れて外歩いてんじゃないの、だっさー、と言ってやりたくなったりします。
いいませんけどね。
いいじゃん、好きに着ても、と思っています。ミニ浴衣もありなんじゃないかと思っている口だったりしますので。
大体、一年に一回ぐらいしか着ない浴衣が上手く着られるわけがない。しかも、和服の所作に慣れてない人が、一年に一回のイベントの時だけ上手く動けるわけが無い。着崩れるのは当たり前。
ただ「綺麗に着ている人と、そうでない人が見分けられる」と世界が広がります。だから、その見わける力は備えたほうがきっといい。
それさえ備えていれば、自分がどれぐらいまずいのかというのが、おぼろげながら見えてくるんです。そしたらやっぱり女の子ですから「きれいにかわいく着たい」と思うのは当然で、結果「綺麗に見える方法」というのを探索しますよね?それを繰り返す事で、綺麗な浴衣姿が年を追って身に付いて行く。それでいいじゃないかと私は思っています。
むしろ、日本文化だ何だと目くじら立ててぎゃぎゃー言ったり、後ろ指差したりする方がみっともない。そもそも浴衣は日常着だったわけですから、日常で学んでいってもいいわけです。躍起になって教室に通ったり、本を読みまくる必要が必ずしもあるとは思えないのです。花火大会ですれ違う、自分以外の浴衣の女の子を見て「ああいう着こなしをしたい」「ああいう所作をしたい」と思って、それを実践しようと努力する、実生活の中で身につけるレベルでいいんじゃないかと思うのです。
が、ですね。
今年、その寛容な私でさえも仰天させられる浴衣の方にかなり沢山遭遇してしまいました。というわけで、浴衣を年に一回の花火やお祭りぐらいでしか着ない皆様へ送る
「どんな着方をしてもいいですがこれだけは頼むから守ってくれ」
講座をここでちょいと展開したいと思います(誰が読むわけでもないのだが、自己満足)。
■男女共通篇
1)合わせを逆にしない
■女性篇
2)下着が透けない、見えないようにする
■男性篇
3)帯は腰と腹に巻く。ウエストじゃない。
この3つだけです。
まず(1)。これはですね、逆にすると死人になっちゃうわけです。お棺に入ってる人と一緒です。ああもう、それはいけません。マジでダメです。本当に、心のそこから言います「頼むからこれだけは本当に気をつけてくれ」。ちなみに、左胸の方に来る布地が上です。覚え方としては「右手が懐に入る着方」です。
洋服だと、男性と女性であわせ方が逆に仕立てられています。だから混乱するようなんですが、浴衣の場合は男女共通です。
そして浴衣を着る時は、どうしても鏡を見ながら、着付け本を見ながらになります。そうすると、参考にしているものは自分と逆だったりするわけですね。だからたまに間違っちゃう人が出る。というわけで、最後は鏡からも本からも離れて自分の姿を見て、右手が懐に入るかどうかを確認しましょう。逆だったら勿論着替えなおしですよ(笑)。
次に(2)ですね。まずですね、浴衣と言うのは想像以上に生地が薄いものです。Tシャツよりも薄い。だから、下着はあっけなく透けます。紺地や黒地の色の濃いものであれば大丈夫ですが、まあその他のものは要注意。まず、パンツの線が透けます。白の薄手のパンツやスカートをはくときは下着に気をつけるのであれば、浴衣のときもそうしてほしい。いやむしろ、浴衣のときこそ気をつけてほしいと思うわけです。
それから、ブラジャー。女性の浴衣には身八つ口というものがあります。これが出来た謂れを語りだすと長いのでここでは省きますが、ともかく脇の下ががばっと空いているわけです。ここからですね、ブラジャーがモロに見えちゃうんですよ、着付けによっては!マジで!しかも、着慣れていないほど見えちゃう可能性が高い!
もうね、だめです。彼氏と仲良く手を繋いで浴衣でデート、二人の世界観が出来上がっている中、彼女は周辺にパンツの線を見せ、ブラジャーを脇からちらつかせている。
い け ま せ ん 。
あーもー、おじちゃん参っちゃいます。
とにかく、浴衣と言うのはそういうものなので、気をつけていただきたいわけです。地肌に直接着るほどそうなる可能性が高いので、一番のお薦めは「浴衣下」という浴衣専用の下着を身に着けることです。これでパンツは透けないし、ブラジャーも露骨に見えなくなるし、何せそいつが汗を吸うので浴衣も汚れないし、実はべとべとしないから暑くない。
まあ、それを買うのがめんどくさい、或いは持っていないというのであれば、最低でも外に響かないパンツをはいて、上にはキャミソールなりタンクトップなりを着ておきましょう。それで安全。はー、安全。おじちゃんも安心。
あ、後忘れてました。3つめの男子向けポイント!
ウエストに帯は巻くなと。カッコ悪いにもほどがあります。浴衣でカッコイイのは「古着系」です(笑)。腰履きです。お相撲さんのマワシの位置です。普段「だらしない」といわれる格好をしている方はそのままに。そうでない方は、浴衣のときだけは腰の位置でよろしく頼みます。マジで頼みますよもー。ウエストに巻いてOKなのはガキンチョだけです!
ちなみに、男性で浴衣の似合う体型と言うのは「腹が出ている人」と言いますが、やせていても背が低ければ(170cm以下ぐらい)いけます。いわゆる、昔の日本人体型ですね。よく、明治の頃の痩せた文豪の写真ありますね。ああいう感じです。それから、鍛えている人。つまり、筋肉がしっかりついている人ですね。そういう人は、身長関係なく実は似合います。腰が決まりますから。
つまり、似あわないのは「背が高くてやせっぽち」の人だけです。まあ、申し訳ないですが、そのゾーンにいる方は、太るか鍛えるかどっちかにしてくださいとしか言い様がないのです。
ついでなので女性の話もしておきましょう。浴衣は体型を隠すといいますね。但し、その体型とは「メリハリのなさ」を隠すのであって、そもそものヤセだとかデブだとかを隠すわけではないのです。浴衣で隠せるのはメリハリの無さのみ。
ヤセすぎさんに関しては、補正をすればいいだけなのでどうにかこうにかごまかせます。ガリガリの腕も足も外に出ないので、まあ痩せすぎさんには浴衣は結構いいかもしれません。まあ、暑いと思いますが....。しかし、おデブさんは要注意。洋服の時よりもむしろ太って見えます。マジです、これは。「ぱつんぱつん」な感じがリアルに出ちゃいます。ドーンとした存在感がでちゃいます。いやですそんなの、女性ですから。
というわけで、太っている事を気にされている方が「体型を隠す」ために浴衣を着ると言うのは、必ずしも正解だとは限らない事だけは念頭に入れておきましょう。
浴衣を難しく考える必要は全くないと思うんです。でも、洋服と同様に「これやったらカッコ悪い」「これやったらダサい」「そんなんだったらみっともない」って言う領域が存在します。着るだけで大変だから、そんなの気が回らないかもしれないけれど、でもそれを逃したら本当に、涙ちょちょ切れものの姿になってしまう。洋服だと着こなしを気にするのに、浴衣になったら気にしないって言うのはやっぱり変だと思うので、必要最低限はどうにかしてほしいなあと思うのです。
大前提として、浴衣の合わせ方。そして女性の場合は下着。男性の場合は帯の位置。
そしてもちろん洋服同様、「こう着たらカッコイイ」「こう着たらかわいい、綺麗」っていうのも存在します。だから、とりあえず「着られるようにはなった」という人が次段階として、「よりよく着たい」と思うようになるといいなあ、と密かに思っている私です。
え、だって、そりゃ街中に見栄えのいい人が溢れている方がいいじゃないですか(笑)。ダメですか?
浴衣のお嬢様が、そこら中に溢れておりました。浴衣と言うのは不思議なもので、まず「あっ.........あの人私と同じ柄......」なんて思いをする事がまず有りません。よくもまあここまで色んな柄を生み出したもんだよと思うぐらい、沢山のバリエーションが溢れます。
というわけで、見る側も楽しい。
一人一人皆違う柄で、違う帯に、違う下駄を、違う髪型、違う体型にまとってそこら中を歩いているわけですから。ええなあ、かわいいなあと、オヤジモード炸裂でウヒャウヒャしますよねそりゃ当然のこととして。しかし何なんでしょうね浴衣って。何故こうも人を高揚させるのでしょうか。
まあ、そもそも浴衣着ている女の子を嫌な目で見る男性などほとんどいないでしょう。老若男女通じて、浴衣女性は受け入れられます。洋服だと、好みによって評価が分かれるというのに、最近流行のあのファッションは気に食わんだのなんだの言われるのに、浴衣に関しては浴衣であるというだけで皆さん合格点を出してきます。何故なんでしょうか。全く不思議です。
でも、かくいう私もウヒャウヒャしていますから、その1人であるんですけどね。
さて実は、着物・浴衣には、やけに人の着付けやらなにやらに大変煩い方が沢山いらっしゃいます。
まずは通称「お直しオバ」とも呼ばれる人たちで、突然近づいてきて人の着付けに難癖をつけて直してきたりする人です。
その次に、「私はあんなみっともない着方はしないわよ。」といわんばかりの人を殺せそうな冷たい目で、ねめつけるように浴衣女性をじろじろ見る「着付け技術至上主義オバ」というのもいます。
こういう人たちは、浴衣に関して非常に煩い。そもそも、浴衣は寝巻なんだからそんなものを着て電車に乗るなんておかしいとかいうトークから始まります。そして、浴衣はやはり藍染めがいいもので、最近の化学染料モノやプリントものなどは言語道断、日本の文化を馬鹿にしているとまで言い切ります。そして今度は着付けの話になり、衿元が決まってない、衣紋(うなじのところ)が抜けてない、背中心がずれている、おはしょりがぐちょぐちょ、裾回りが広がっている、帯がゆがんでいる、或いは付け帯である、などなど、細かくチェックしてくる。
怖いです。
私は長年のあれやこれやで着物を着るのに慣れてしまいましたので、その怖い人たちのチェックを潜り抜けられるような着付けをして外を歩けるようになりました。そして、そんなおばさんに絡まれても撃退できるぐらいの返しトークも実装しました。
が、その私でもあの視線は怖い。
じろじろと見られた揚句「何だ、この子はちゃんと着ていてつまんないわ」といわんばかりの勢いで視線を外される時のあの恐怖。なれている私でさえこうですから、初めて浴衣を着て、「ちゃんと着られているのかなあ」なんて不安に思っている方が感じる恐怖をやいわんや。
って言うか、あんたそんなえらそうに言うけど、普段はもしかしてケミカルウォッシュの先細のしかも折り返しジーンズで、しかもTシャツ中に入れて外歩いてんじゃないの、だっさー、と言ってやりたくなったりします。
いいませんけどね。
いいじゃん、好きに着ても、と思っています。ミニ浴衣もありなんじゃないかと思っている口だったりしますので。
大体、一年に一回ぐらいしか着ない浴衣が上手く着られるわけがない。しかも、和服の所作に慣れてない人が、一年に一回のイベントの時だけ上手く動けるわけが無い。着崩れるのは当たり前。
ただ「綺麗に着ている人と、そうでない人が見分けられる」と世界が広がります。だから、その見わける力は備えたほうがきっといい。
それさえ備えていれば、自分がどれぐらいまずいのかというのが、おぼろげながら見えてくるんです。そしたらやっぱり女の子ですから「きれいにかわいく着たい」と思うのは当然で、結果「綺麗に見える方法」というのを探索しますよね?それを繰り返す事で、綺麗な浴衣姿が年を追って身に付いて行く。それでいいじゃないかと私は思っています。
むしろ、日本文化だ何だと目くじら立ててぎゃぎゃー言ったり、後ろ指差したりする方がみっともない。そもそも浴衣は日常着だったわけですから、日常で学んでいってもいいわけです。躍起になって教室に通ったり、本を読みまくる必要が必ずしもあるとは思えないのです。花火大会ですれ違う、自分以外の浴衣の女の子を見て「ああいう着こなしをしたい」「ああいう所作をしたい」と思って、それを実践しようと努力する、実生活の中で身につけるレベルでいいんじゃないかと思うのです。
が、ですね。
今年、その寛容な私でさえも仰天させられる浴衣の方にかなり沢山遭遇してしまいました。というわけで、浴衣を年に一回の花火やお祭りぐらいでしか着ない皆様へ送る
「どんな着方をしてもいいですがこれだけは頼むから守ってくれ」
講座をここでちょいと展開したいと思います(誰が読むわけでもないのだが、自己満足)。
■男女共通篇
1)合わせを逆にしない
■女性篇
2)下着が透けない、見えないようにする
■男性篇
3)帯は腰と腹に巻く。ウエストじゃない。
この3つだけです。
まず(1)。これはですね、逆にすると死人になっちゃうわけです。お棺に入ってる人と一緒です。ああもう、それはいけません。マジでダメです。本当に、心のそこから言います「頼むからこれだけは本当に気をつけてくれ」。ちなみに、左胸の方に来る布地が上です。覚え方としては「右手が懐に入る着方」です。
洋服だと、男性と女性であわせ方が逆に仕立てられています。だから混乱するようなんですが、浴衣の場合は男女共通です。
そして浴衣を着る時は、どうしても鏡を見ながら、着付け本を見ながらになります。そうすると、参考にしているものは自分と逆だったりするわけですね。だからたまに間違っちゃう人が出る。というわけで、最後は鏡からも本からも離れて自分の姿を見て、右手が懐に入るかどうかを確認しましょう。逆だったら勿論着替えなおしですよ(笑)。
次に(2)ですね。まずですね、浴衣と言うのは想像以上に生地が薄いものです。Tシャツよりも薄い。だから、下着はあっけなく透けます。紺地や黒地の色の濃いものであれば大丈夫ですが、まあその他のものは要注意。まず、パンツの線が透けます。白の薄手のパンツやスカートをはくときは下着に気をつけるのであれば、浴衣のときもそうしてほしい。いやむしろ、浴衣のときこそ気をつけてほしいと思うわけです。
それから、ブラジャー。女性の浴衣には身八つ口というものがあります。これが出来た謂れを語りだすと長いのでここでは省きますが、ともかく脇の下ががばっと空いているわけです。ここからですね、ブラジャーがモロに見えちゃうんですよ、着付けによっては!マジで!しかも、着慣れていないほど見えちゃう可能性が高い!
もうね、だめです。彼氏と仲良く手を繋いで浴衣でデート、二人の世界観が出来上がっている中、彼女は周辺にパンツの線を見せ、ブラジャーを脇からちらつかせている。
い け ま せ ん 。
あーもー、おじちゃん参っちゃいます。
とにかく、浴衣と言うのはそういうものなので、気をつけていただきたいわけです。地肌に直接着るほどそうなる可能性が高いので、一番のお薦めは「浴衣下」という浴衣専用の下着を身に着けることです。これでパンツは透けないし、ブラジャーも露骨に見えなくなるし、何せそいつが汗を吸うので浴衣も汚れないし、実はべとべとしないから暑くない。
まあ、それを買うのがめんどくさい、或いは持っていないというのであれば、最低でも外に響かないパンツをはいて、上にはキャミソールなりタンクトップなりを着ておきましょう。それで安全。はー、安全。おじちゃんも安心。
あ、後忘れてました。3つめの男子向けポイント!
ウエストに帯は巻くなと。カッコ悪いにもほどがあります。浴衣でカッコイイのは「古着系」です(笑)。腰履きです。お相撲さんのマワシの位置です。普段「だらしない」といわれる格好をしている方はそのままに。そうでない方は、浴衣のときだけは腰の位置でよろしく頼みます。マジで頼みますよもー。ウエストに巻いてOKなのはガキンチョだけです!
ちなみに、男性で浴衣の似合う体型と言うのは「腹が出ている人」と言いますが、やせていても背が低ければ(170cm以下ぐらい)いけます。いわゆる、昔の日本人体型ですね。よく、明治の頃の痩せた文豪の写真ありますね。ああいう感じです。それから、鍛えている人。つまり、筋肉がしっかりついている人ですね。そういう人は、身長関係なく実は似合います。腰が決まりますから。
つまり、似あわないのは「背が高くてやせっぽち」の人だけです。まあ、申し訳ないですが、そのゾーンにいる方は、太るか鍛えるかどっちかにしてくださいとしか言い様がないのです。
ついでなので女性の話もしておきましょう。浴衣は体型を隠すといいますね。但し、その体型とは「メリハリのなさ」を隠すのであって、そもそものヤセだとかデブだとかを隠すわけではないのです。浴衣で隠せるのはメリハリの無さのみ。
ヤセすぎさんに関しては、補正をすればいいだけなのでどうにかこうにかごまかせます。ガリガリの腕も足も外に出ないので、まあ痩せすぎさんには浴衣は結構いいかもしれません。まあ、暑いと思いますが....。しかし、おデブさんは要注意。洋服の時よりもむしろ太って見えます。マジです、これは。「ぱつんぱつん」な感じがリアルに出ちゃいます。ドーンとした存在感がでちゃいます。いやですそんなの、女性ですから。
というわけで、太っている事を気にされている方が「体型を隠す」ために浴衣を着ると言うのは、必ずしも正解だとは限らない事だけは念頭に入れておきましょう。
浴衣を難しく考える必要は全くないと思うんです。でも、洋服と同様に「これやったらカッコ悪い」「これやったらダサい」「そんなんだったらみっともない」って言う領域が存在します。着るだけで大変だから、そんなの気が回らないかもしれないけれど、でもそれを逃したら本当に、涙ちょちょ切れものの姿になってしまう。洋服だと着こなしを気にするのに、浴衣になったら気にしないって言うのはやっぱり変だと思うので、必要最低限はどうにかしてほしいなあと思うのです。
大前提として、浴衣の合わせ方。そして女性の場合は下着。男性の場合は帯の位置。
そしてもちろん洋服同様、「こう着たらカッコイイ」「こう着たらかわいい、綺麗」っていうのも存在します。だから、とりあえず「着られるようにはなった」という人が次段階として、「よりよく着たい」と思うようになるといいなあ、と密かに思っている私です。
え、だって、そりゃ街中に見栄えのいい人が溢れている方がいいじゃないですか(笑)。ダメですか?