2015/01/09

エロと検索

親族方面に諸事情有り、相続とか借金とかの法律の基礎知識の導入が必要になった。まあ手っ取り早くは書籍だろうと、探索の旅に出るべく、Kindleで「借金」と検索したら
・借金の為に売られる令嬢エロ漫画
・借金の為に売られる姉妹エロ漫画
・借金の為に売られる妻エロ漫画
・借金の為に売られる男子BL漫画
とかばっかり出てきて萎えた、と夫がぼやいている。

ついでに言うと「相続」は、ひと通り相続税にまつわる解説書が並ぶものの
・相続物の中に未亡人が含まれるエロ小説
・相続問題でもめて人が死ぬミステリー小説
がちらほら混ざってきてこれはこれで気になるのだと、やはり夫がブツブツ言っている。

ここから読み取れるのは、借金問題を抱えている人よりも、相続問題を抱えている人の方が、文章解読力がある層が多い可能性が高いということと、世の中には「一般用語だがエロ本を探すには精度が高いワード」というものが有り、それの一つが借金であるということだろう。

困窮の後にまじめに勉強する気で検索したワードで、まさかこんな肌色にまみれた検索結果になるとは普通思わないわけで、遭遇した瞬間のなんという衝撃でしょうか、これを俗にいうアハ体験というのでしょうか(微笑)……みたいな。

それにしても陵辱とかそういう直接的でないワードにもかかわらずエロがバンバン釣れてしまうというのは、子供や性的犯罪被害者がそんな気もなく検索したらぶち当たってしまうという現状も表しており、それはそれで問題だなとか思考えを及ばせてしまうわけで、となると大変気になってくるのが、借金以外にはどんなワードがあるのだろうか、名作にぶち当たりやすいワードなどあるのだろうか、ということになってくる、わけで。

気になりますね(真顔

2015/01/04

箱根駅伝は番組からフェスに変わった

今年も欲望の赴くままに、箱根駅伝をテレビ観戦しながら実況ツイートをひたすらしておったのですが……いやもう、Twitterによって本当に箱根駅伝の楽しみ方が変わったというか、深くなったなあと実感した2015年の始まりでした。

去年も一昨年も楽しかったんです。でも去年までは「実況ユーザ同士で盛り上がれて擬似お茶の間感覚で楽しい」ことが大きかったのに対し、今年は「番組を、競技をより楽しむための情報が雨あられと降ってくる」という要素まで加わりました。

今この瞬間にはテレビには映っていない大学の様子や、紹介されることのないエピソードがバンバンTwitterから流れてくるわけです。それを単純RTしたり、いくつかまとめてツイートしたり、そしてその投稿に反応があってまた、別の新しい情報がやってきたりともう、充実感MAXの箱根駅伝です。

一体何がその現象の変化を引き起こしているかといえば、箱根駅伝に出場している大学生達周辺自身がTwitterユーザーである、という実態が大きく寄与していることだろうなあ、と強く感じました。


一つは「明治大学体育会競走部」のアカウント。
https://twitter.com/MeijiKyoso

このアカウントは、監督などが選手の横で檄を飛ばしたりする「運営管理車」からツイートが行われていました。

これがもう凄い臨場感なんですよね。
「早稲田がすぐ後ろに見えてきた」
「まだ声かけに応える余裕がありました」
「順調にいけば東洋駒沢捉えられそうです!肉眼で見た感じ6〜7秒差に見えます」
とかとかとか。

テレビの向こうの存在が急に、息遣いが聞こえるような手触りの情報に変化して手元にやって来る感じ。これ、今年は明治ぐらいしか発見できたかったのですが、他の大学もあったらもっと面白かっただろうなあと用意に想像がつきます。来年こういうことをする大学が増えたらもう、むちゃくちゃ面白いよなと。

もう一つ面白かったのが「青学陸上競技部(長距離ブロック)」のアカウント。
https://twitter.com/aogaku_rikujyou

こっちは多分、投稿者が運営管理車などに同乗していないので、発信情報自体はそこまで凄くはないんです。でも、投稿者自身がまさにリアルな青学生で、同じ青学生、しかもおそらく駅伝チームと関係性の近い青学生Twitterユーザとつながっていて、それらのツイートをRTで飛ばしてくるんですよね。

そうするとこっちのタイムラインには
「キャプテンお疲れ様!」
「学部唯一の後輩が出走した」
「おもしろい宗司さんも好きだけど走ってる宗司さんはもっとかっこいい!」
とか、妙に距離感の近いツイートが次々と流れてこんでくるわけです。時には、走り終わった選手のツイートまで流れてきたり。これがまた、素晴らしいリアリティを持って迫ってくる感覚はもう、生々しいとしか言いようがない。

この生々しさが、本来であれば見ることの叶わない内輪受けを、垣間見せてもらっているような気にさせてくれました。より強くドキドキできたり。こっちまでもらい泣きさせられそうになったり。心情として凄く煽られるのです。

こうしたツイートと、通常のメディアが届けてくれる情報と、観戦者同士が作り出す擬似お茶の間感が混ざり合って行くうちに生まれたのは、最高に濃い体験って結局内輪受けなんだよなあという感覚でした。だから今年の箱根駅伝は、その内輪受けに混ぜてもらえた感覚を味わえ、それにより内輪受けがわかるようになった結果、余計に楽しくなったのでした。

ただ、といって、じゃあもうこれでTwitterだけでいいじゃん、とはならなかったんですよね。
テレビ、ラジオ、むしろ色々摂取したくなる。
現地にも行きたくなる。

ツイッター上で生まれている、関係者と観戦者が生み出している熱の渦のようなものに、自分も情報を投げる側でありたくなるんです。ただただ情報を摂取する側では物足りないんです。

すると自然に「自分の目線で解釈した情報を投げ込んで、今正に同じ時間を過ごしている仲間たちに使ってほしい、共感してほしい」という感覚が生まれてきます。そこから、情報源としてテレビ、ラジオ、ネット……と複数チャネルを駆使した自分なりの参加手法が編み出されていき、時間を追うごとに自身も進化していく感覚がまた、猛烈な高揚感をもたらしてくれたり。

双方向とかベクトル2本のそういうちゃちいもんじゃなくて、膨大な数のベクトルが体験の渦を生み出し、ライブやフェスが持つ熱量が今ここにあるという充実感。テレビ番組はその中心にある舞台のような感覚でしょうか。

こういうコンテンツ体験、最近だと高校サッカーとか、あと水泳、フィギュアスケートも近いものを感じていたりします。

紅白は……これからかな、まだ擬似お茶の間感レベルな感じというか。とはいえ2014年末の紅白のお祭り感はすごかった。まさに「(みんなで)歌おう」が体現されてました。「見よう」「見てな」ではないところが、同じ方向に向かっているのは明らかなんじゃないかと思います。

とはいえこれ延々やってると、ものすごい情報量を摂取消化吸収し続けることになるので、見終わったあとぐったりしちゃうんですよね。でももう超楽しいからしょうがない。

多分来年は、もっとこういう取り組みがチームごとに増えるのでしょう。そして観戦がもっと楽しくなる……そんなことを思いながら、また来年の箱根駅伝を待ちたいと思います。

最後に、青山学院大学往路、復路、総合、そして新記録で優勝おめでとうございます。青山学院チームはキラキラだった!
監督やエースの色が濃く反映された、ある意味依存状態にあるチームではなく、個々の自立心の上に乗っかった朗らかさ仲良しさが伺える様子は、新時代のチームだなと眩しく感じました。選手のコメント「走りながら楽しくて笑っちゃいました」とかもう、ニュータイプだなと。


ま、とりあえず正月太り甚だしいので、164cm43kgの神野大地くんプロフィールに負けないように節制するところからはじめないとダメですね私の2015年は……(白目