2017/09/12

カラスの記憶

その昔(私の定かでない記憶によれば35-30年前)、新宿御苑にもリスを増やそうという計画が立てられて結構な数のリスが放たれたことがありました。
小さかった私はそりゃもうリスが見たくて、新宿御苑に何回も行ったのですが、まったく遭遇できません。
ただ「繁殖して増えれば、そこら中で見られるようになるよ」との言葉を信じ「沢山になったら裏の自転車置き場にうっかりひょっこり現れたりしないかな、リス(・ω・*)」などと夢膨らんでいたのでした。
※実家は新宿御苑に近い

が、その夢は叶うことはなく、ある日「カラスによって新宿御苑のリスは全滅した」との報を聞くことになります。

それは「人間の都合で無理やり関係ない動物を連れてきても馴染まない」という学びにもなったのですがそれ以上に「カラス怖い」という心象を、強烈に私に植えつけたのでした。

さてここで気になるのがこのニュース。
アメリカの公園はなぜリスだらけなのだ? そこには奥深い歴史があった」

「ニューヨークのリスはカラスに勝てるほど強かったのか、それともニューヨークのカラスが弱いのか」が気になってくるわけです。

もはや東京のカラスとニューヨークのカラスを戦わせたいと思うレベルに気になります(リスが可哀想あまりにカラスに対する愛が欠落しておりまして残酷な思考回路で申しわけありません)。

それにしても、リスにはカラスにやられて可哀想と思ったのに、新宿中央公園、代々木公園、新宿御苑、神宮外苑あたりの緑地を中心に莫大に増えたカラス達を数年で激減させた石原都政には感謝しているぐらいで、賢いカラスを罠にはめるためによくもまあこんだけ思いつくもんだと言わざるを得ないありとあらゆる可哀想なやり口が試されている状況を実地として色々目にしていても「駆除頑張れ」としか思わなかった自分を振り返るに、なにかあれば身勝手な差別主義に走りそうな自分を感じるので、引き続き公平であるように冷静に努めて生きていきたいと思っております。

とか言いつつ、やっぱり地域別カラスの強さランキング知りたいなとか思っています、はい。東京、大阪は結構強いんじゃないかなあとか。

2017/08/16

ペーパータオルの使用は1枚でお願いします

トイレに設置されているペーパータオルのところに時々「1枚づつでお願いします」とある貼り紙に遭遇することがあります。

で、わたしは長いことそれを「1枚で両手を拭き切りやがれ、2枚使うとか反エコ、地球とコストの敵である!」みたいな節約的な意味の要求かと思っていたわけです。

しかし実際、洗いたての手をそのままペーパータオル1枚で拭き切ろうなんて土台無理な話で、拭き残して濡れた手のままでトイレの扉を開ける羽目になるのは必至、それはそれでどうなのか……というわけで毎回、かなり真剣に手を振り水を振り飛ばしたあとようやく、ペーパータオルを1枚手にとって拭き切る努力をしていました。
だんだん手慣れてくると、行動パターンとして身についてしまい、別に「1枚にしろ」と言ってこない店でも対応可能になり「今日もエコだね」とか思ったりなんかしていたわけです。
と同時に、みんなはあの1枚要求に対してどのように対応しているのだろう……と思っていたら

「あれは1手洗いにつき1枚という要求ではなく、紙を引き抜くときに一気に複数枚掴んで引き抜こうとする客が時々いて、大抵の場合想定よりも引き抜けすぎて余らせるもんだから、そこらへんにもはや誰も使えないペーパータオルを放置していき、床に落ちたりしてその結果トイレ周辺が不潔な感じになっていきやすいし、そもそも減りが異常に早くてコスト高になることがままあるので、引き抜くときには丁寧に都度都度1枚づつそっと抜こうね、という話である」と知り、今までの努力はなんだったんだ……と愕然としているお盆の夜がありました。


とこんな話をしていたら「いや、正しいペーパータオルの使い方の作法があるのである」と教えてくれた人が登場したのです。

「ジョー・スミス『正しいペーパータオルの使い方』」
https://ameblo.jp/omg1287/entry-11403208834.html

手を洗ってから12回手を降って水を飛ばし、それから畳んだペーパータオルで拭くというものだ。しかしここで

「でも、手を振って水を切るのは 床や壁を汚すので おやめください、って書かれているときもあるよね」という話もあり、解決への道が混迷を極めただけなのであった……

2017/07/21

トイレの個室の中の人に訴えたい

先日、訪問先でトイレを借りようとしたら、個室3つが全部埋まっていて、マジでいつまで経っても空かないわけです。
 
3つとも、全部!!!!!
 
訪問先でございますので、私も待ちましたよ、待ちましたそりゃもう礼儀正しくおとなしく。時々咳払いしてみたりもしましたけれど、何の効力も発揮しないままに3分過ぎました。
 
トイレ待ち3分は長い。
しかも行列があるわけでもなく私一人なのに。
女子トイレ個室立てこもりにもほどがあるだろと、怒り心頭で「早く出ろやウラァ!」とドア3つを蹴り倒したくなりましたが、あくまで訪問先でございますし、もしかしたら3人揃ってもう上から下から大変なことになっていて体調悪くて音一つ立てない状況にまで追い込まれて動けないパターンかもしれませんし、そんな方たちにサボり由縁のトイレ個室立てこもりの疑いをかけて勝手に怒ってる私が何なんだみたいな話になりますので、「ブラジルの方聞こえてますかー」みたいな感じの発声で、遠くに声を飛ばすイメージで、かつ佐藤二朗さんのようなリズムで畳み掛けるように虚空に向かって「あのぅぉートイレが全室埋まってまして流石に待てないんですがどなたか空けてはいただけませんかねぇー」と投げかけてみたところ、どう考えたって用を足してないのに一気に流水音がして、ほぼ同時に3つのドアが空きましたとも、何だよ全員サボりじゃんみたいな、でも訪問先ですから何も申し上げません、そっと笑顔ですれ違い1室確保させていただきました。
 
 
という事態、これオフィスビルのトイレに限らず、商業ビルのトイレでも「どうせ他の個室が空くでしょ」と言わんばかりにやたらトイレでゆっくりする人って割といるもんで、ちょいちょい遭遇して、排出欲と怒りと悲しみ混ざり合ってなんだかもう分からない気持ちになること、それなりにあります。
 
さてここで、私が勤務するフロアの女子トイレもまた、よく個室が満杯になって行列が発生するんですよ。別に極端に女性が多いフロアなわけでもないし、むしろもっと女性が多かったフロアにいた時ですら、こんなにトイレが埋まりっぱなしになることって無かったんです。
 
どう考えても、個室の中で時間を潰していると推測されます。寝てるのか本読んでるのかスマホでゲームしてるのかLINEで光速チャットがとめられないでいるのかは知りませんけど、要はトイレ本来の使用理由とは別の用件で立てこもっている人が複数居り、それにより稼働する個室の数が減らされてしまうわけです。
 
勤務先オフィスの女子トイレの個室は6、結構多い方だと思います。それが埋まりっぱなしで行列できるとか、もう、一体何人立てこもってんのかこのフロアの女子って話ですよ。
 
職場ですので、突き詰めるとサボってることになるんでしょうけど、サボり行為そのものについては私はどうでもよくて、そのサボり行為をトイレで遂行し、結果的にトイレ個室立てこもりになっている状況が許せないわけです。サボるなら他でやれと言いたい。
  
ブルゾンちえみに登場してもらって
「トイレの個室、用を足したら」
「こもらない」
「出るの」
とかやって欲しいぐらいだよと待ちながら暇にあかせて考えたりするのですが、女子トイレだからwithB入れないよなとか思ってるうちに……空く……とかそうそううまくいくわけもなく、とぼとぼと退出し、階段使って上か下のフロアのトイレを使用することも結構あります。
 
で、今まさに、1フロア下がったら満杯で、そこから2フロア上がっても満杯で、最終的にさらに1フロア上がってようやく事なきを得るという事態に遭遇し、こう、いいかげんにしろやという怒りに任せたまま、書いているわけです、これを。
 
 
よく、外部からトイレ個室の埋まり状況を把握できるシステムとかプチ開発している企業さんやら大学研究室やらございますけど、私が求めるのはこれです。
 
既に個室内にいる人に
「外で行列が形成されつつあるのでのんびりせずにサッサと済ませて退出しくれるとありがたいのだが如何か、あと寝てるやつはサッサと起きて出ろ頼むから、他の人が空けるから良いだろとか思わないでまず出ろ早く出ろお前が出ろ」
というアラートを、外で待つ人がボタン一つで送りつけられるシステムです。
 
どうぞよろしくお願いいたします。

2017/06/21

黄色い鳥の正体は

大学生の時、吹奏楽サークルのメンバーで街のお祭りのバックステージで出番を待っていた。

自分たちの前はきぐるみショー……じゃなくて、バックスバーニーショーだったのだが、そこにこの黄色い奴
が出てきて言ったのだった。
  
  
\やあ僕はトゥウィーティー!カナリアの男の子だよ☆/
 
 
その瞬間、バックステージは混乱を極めた。
大声を出せないので精一杯のひそひそ声で
((((((((((ひよこじゃなかったのかよ?!?!?!?!?!))))))))))
が満ち溢れたのだった。
大学生達20数年の人生における思い込みが破壊された瞬間だった。
 
さてそこから20年(大分経ったw)、黄色い鳥のキャラクターを見かけると、あれはひよこと見せかけてカナリアというパターンなんじゃないかと疑う基本動作がすっかり抜けなくなってしまった。
 
最近の黄色いやつといえばLINEのアレと茶色いクマ的なアレにくっついてるアレだが、ふと思って調べた所、LINEのアレはどうやらひよこでいいらしい。
足がオレンジなので、こいつまたひよこと見せかけてカナリアのパターンじゃないだろうなとめちゃめちゃ疑ってかかったのだが、ひよこだった。
むしろがっかりだ(ごめんなさい)。
それから茶色いクマ的なアレにくっついているアレは、何かよくわからないけど飛べないらしい黄色い鳥という設定のようなので、まあやはりカナリアではないようだ……。
 
 
黄色い鳥キャラの正体を追う旅は続く(続かない

2017/06/14

その音楽が流れたら閉店です

もう10年ぐらい前のことだろうか。
 
喫茶店で本を読み始めたら熱中してしまって、気付いたら店内に蛍の光が流れ始めていた。
一気に店内の客がそわそわとし始め、
「あ、しまった、出なくちゃ」
と私もまたあたふたと片付けていたら、とあるグループだけ全く無反応で、相変わらずのんびりと談笑している。
 
不思議に思って、トイレに寄りがてら近づいてみたら、中国人観光客グループだった。
 
ああたしかに......
「蛍の光が流れる=閉店の合図」
という不文律、暗黙の了解はあくまで日本特有のもので、海外から来た短期滞在の方には共有されてないものなあ……そりゃ反応しないよね、と至極納得したというか、目ウロコの気分だった。
 
 
その時ふと頭に浮かんだのは、日本における
「蛍の光=閉店の合図」
「暖簾がかかってない=店は閉まってる」
のように、各国で
「あえて明文化はしていないが、特定の状態に遭遇したらその場に応じた判断・行動をすべき」
みたいな、長く住む者同士では共有されている符牒のようなものが世界中には転がっているんじゃないか、それ、知りたいなあ、面白そうだなあ……ということだった。
 
ただまあ、面白そうだなあと思いっぱなしで、その後調べたりはしていないのだが。
もし知っている方がいれば教えて欲しい。
この国ではこんなサインがあるよ、みたいな。
 
 
ということが、「レジで外国人の方が五円玉が何円かわからず困っていた」というツイートを読んでふと思い出されたのだった。
https://twitter.com/miyuplus/status/873449463024504833

五円玉ね、たしかに漢字が読めない国の方には不親切なコインだなあ……言われなければわからなかったなあ。