2017/06/14

その音楽が流れたら閉店です

もう10年ぐらい前のことだろうか。
 
喫茶店で本を読み始めたら熱中してしまって、気付いたら店内に蛍の光が流れ始めていた。
一気に店内の客がそわそわとし始め、
「あ、しまった、出なくちゃ」
と私もまたあたふたと片付けていたら、とあるグループだけ全く無反応で、相変わらずのんびりと談笑している。
 
不思議に思って、トイレに寄りがてら近づいてみたら、中国人観光客グループだった。
 
ああたしかに......
「蛍の光が流れる=閉店の合図」
という不文律、暗黙の了解はあくまで日本特有のもので、海外から来た短期滞在の方には共有されてないものなあ……そりゃ反応しないよね、と至極納得したというか、目ウロコの気分だった。
 
 
その時ふと頭に浮かんだのは、日本における
「蛍の光=閉店の合図」
「暖簾がかかってない=店は閉まってる」
のように、各国で
「あえて明文化はしていないが、特定の状態に遭遇したらその場に応じた判断・行動をすべき」
みたいな、長く住む者同士では共有されている符牒のようなものが世界中には転がっているんじゃないか、それ、知りたいなあ、面白そうだなあ……ということだった。
 
ただまあ、面白そうだなあと思いっぱなしで、その後調べたりはしていないのだが。
もし知っている方がいれば教えて欲しい。
この国ではこんなサインがあるよ、みたいな。
 
 
ということが、「レジで外国人の方が五円玉が何円かわからず困っていた」というツイートを読んでふと思い出されたのだった。
https://twitter.com/miyuplus/status/873449463024504833

五円玉ね、たしかに漢字が読めない国の方には不親切なコインだなあ……言われなければわからなかったなあ。